吃音を知る

マンガで分かる合理的配慮【学生編】

はじめに

今回は、吃音者に対して実際にどのように接していいか分からないと聞く機会が多かったので、その要望に応えてマンガ形式で吃音のある方に対する合理的配慮を解説するページを作りました。
皆さまが吃音のことを少しでも知るきっかけになって頂けたら幸いです。
また作成にあたり、言語聴覚士の飯村大智先生に監修をして頂きました。
















監修 飯村大智(言語聴覚士)
作画・シナリオ制作 小松田悠友
参考文献:飯村大智.(2016).高等教育機関における吃音者の困難と合理的配慮について.聴覚言語障害,45(2), 67-78.

おわりに

吃音は,まだまだ社会的な認知度が高いとは言えません。
しかし,吃音は約100人に1人が持っていると言われており,周囲に吃音を隠しながら生活している人もいます。
このマンガでは,吃音がある人がどのような場面で困っていて,どのように周囲に接してほしいかを心理的な悩みも含めて描いています。
吃音のことをよりよく知ってもらうための一助になればと思います。
もちろん,ここで描かれている吃音の人達は,あくまで一つの例です。吃音の症状の重さや,悩みの程度は人それぞれですので,その人に合わせた周囲の理解が大切です。
そう書くと,「接し方が難しいのでは」「上手くできるかが不安」のように難しいと思われてしまうかもしれません。
例えば,「電話が苦手だから配慮をしてほしい」と思う方も入れば,「変に気を使われると嫌だから,普段どおりに接してほしい」と思う方もいると思います。
しかし,本質的に大切なことは「吃音の知識を持っておくこと」「吃音のことをオープンに話せるような環境があること」の2点です。
吃音がある人から相談があったり,あるいは困っていそうな場合には,まずはその人の話をしっかり聞いて,話し合いの中で良い方法を探してみてはどうでしょうか。
合理的配慮は,提供者と受ける側との「合意形成」が大切だと言われます。
ちょっとした周囲の気遣いでも,吃音がある人にとっては大きな「助け」となることもあります。すべての人が,豊かな学校生活や社会生活を送れますように。

飯村大智(言語聴覚士)