吃音当事者インタビュー 佐々木真美子

当事者インタビュー
吃音とうまく付き合いながら日常生活を行っている当事者さんにフォーカスをあてて職場での体験談や吃音をどのようにカバーしながら仕事をしているかや自身の吃音歴などのお話を伺っていこうと思います。またお話頂いた内容で吃音改善に関わる内容が出てくる場合もありますが科学的医学的根拠はないあくまで個人の考えになります。言語聴覚士監修の吃音知識のコーナーで科学的根拠に基づく吃音の知識を得ることができます。

皆川(吃音ラボ編集部)
今日はよろしくお願いします。
佐々木
よろしくお願いします。
皆川(吃音ラボ編集部)
ではまずお名前とご職業を教えてください。
佐々木
佐々木真美子、製薬会社で営業をしてます
皆川(吃音ラボ編集部)
営業!!吃音者にはハードル高いお仕事してますね!製薬会社の営業って具体的にどんなお仕事なんですか?
佐々木
MRってやつで病院とか開業医さんのところにいってお医者さんに薬の説明をしたり薬局で薬剤師の先生に薬の説明をしたりしてます。
皆川(吃音ラボ編集部)
お薬の話だと言い換え効かない言葉があって大変そうですね!今のお仕事を始めてから何年目ですか?
佐々木
今は4年目です
皆川(吃音ラボ編集部)
じゃあそろそろお仕事も慣れてきた頃ですね!ではお仕事は人と話すことがメインのお仕事ってことですよね?!
佐々木
そうですね!1日6件~8件位回ってドクターや薬剤師さんと話すような感じです。
皆川(吃音ラボ編集部)
お忙しい方が多いと思うので短時間で要点をまとめて話すのは苦労しそうですね!職場では自分には吃音という病気があるってことは話すようにしていますか?!
佐々木
話してます!大体、勉強会の練習とかをしていてプレゼンとかの練習をしてるとどもるのでその時点で言うようにしています
皆川(吃音ラボ編集部)
そこで言える勇気がすごいです!話してみて周りの方々の反応はどうでしたか?!
佐々木
症状が重いときとかだと『どうしたどうした』とかって言われるんですがそういうのもあるんだね程度だったりもします。

 

皆川(吃音ラボ編集部)
意外と話してみると周りはそれほど気にしないってことありますよね。仕事中に吃音で困ることってありますか?
佐々木
めちゃくちゃあって…やっぱり時間内に説明が終わらない時とか急いでるんだけどと言われた時とかにすぐパッと言葉がでないのは困りますね
皆川(吃音ラボ編集部)
吃音の方は電話応対が苦手な方が非常に多いですけど佐々木さんのお仕事は電話でお話することも多そうですね!
佐々木
電話は人がいない所にいってしたり極力避けてしまうのが正直なところです。

 

皆川(吃音ラボ編集部)
電話苦手なのでその気持ちよくわかります!営業職って吃音当事者の方からしたらハードル高いなと思う方が多いと思いますがどうして人と話すことが多い今のお仕事を選んだんですか?
佐々木
まず事務で座って電話をとったりとかお客さんの応対は無理だと思ったので事務はなしになりました。経済学部だったので総合職で選んでいて今のところに最初に受かったのでとりあえずやれるだけやってみようと思いました
皆川(吃音ラボ編集部)
確かに座って電話とったりをひたすら仕事は大変そうです、、、佐々木さんの様に当事者の方で営業職に挑戦したいと考えている方にアドバイスなどあればお願いします!
佐々木
大変なこと7~8割だと思ってもらってそれでも売りたいとか製品が好きとかそういうのがあるならやってみるのは大賛成です
皆川(吃音ラボ編集部)
ところで佐々木さんはいつ頃から自身の吃音を自覚していたんですか?自身の吃音歴を教えてください
佐々木
自覚したのが幼稚園の年長くらいなのでそこからだと22年くらいです。

 

皆川(吃音ラボ編集部)
友人には自身に吃音があるってことを話したりしてましたか?
佐々木
聞かれた時は話してました。ただ吃音っていう言葉を知ったのが小学校6年生くらいだったのでそれまでは言葉がどもるんだよねって伝えてました。
皆川(吃音ラボ編集部)
なかなかそうやって言うのも難しかったりするんですけど佐々木さんは勇気がありますよね!どんなきっかけで小学校6年生の時に吃音って言葉を知ったんですか?
佐々木
母が担任の先生に家庭訪問かなにかの時にうちの子には吃音っていうどもる癖があってって言ってるのを聞いてこれは吃音っていうのかって知りました
皆川(吃音ラボ編集部)
自分には吃音がありますと周りに話すことについてどう思いますか?
佐々木
賛成です。ただ誤解を招く説明の仕方というか腫れものに触るような感じにされるのは嫌なので、説明の仕方とかは試行錯誤してます。ただ言っておいた方が周りの人もフォローできるというかのちのち自分が困ってる時とか電話で困ってる時とかに代わって貰えたりもできるのいっておいた方がいいのかな?と思います。
皆川(吃音ラボ編集部)
確かに周りの助けがあるとないとでは大きく変わってきますもんね!では、吃音とうまく付き合いながら仕事を続けていく為のアドバイスなどあれば教えてください
佐々木
なるべく自分の味方を作ることを大事にしてて、普通の友達でもそうですけど吃音だけじゃなく自分を知ってもらうことは大事だと思うので、なるべく症状とかこういう時はしんどいとかそういうことを言える練習をちょっとずつしていくのが大事だと思います
皆川(吃音ラボ編集部)
自分の味方を作るですか!たしかにそれは、大事ですよね!困った時に助け合える家族や友人など、誰でもいいからそういう存在を日頃から作っておくって大事ですね!

今日はありがとうございました。

佐々木
ありがとうございました

 

撮影後記
撮影前はあまり吃音の症状は出ないかもといっていましたが撮影が始まると緊張したようです(笑) 営業のお仕事で日々人と会って話し伝えていくことがメインのお仕事をされている佐々木さんは話すことから逃げることなく努力をしていてその姿はかっこいいと思いました。きっとここでは話しきれないほど仕事中でも苦労を抱えていると思います。それでも吃音に負けることなく営業という大変な仕事を頑張ってこなしている佐々木さんは素晴らしいと思いました。

取材・撮影・編集=Yuki Minagawa